
知れば知るほど奥深いお米は、まるで噛むほどに甘くなるごはんのよう。ちょっと長いけど、長くせずにはいられないお米のつぶやきを味わってください。今回は第1回目です。
茶碗
ごはんを盛る器なのに「茶碗」。不思議です。もともと茶道具のひとつとして奈良時代〜平安時代に中国から渡ってきたからなのですが、いつしかごはんを盛るように。
雑穀中心だった明治以前は、手でしっかり握れ、かき込み安い半球形が主流。白米が普及すると、お箸でつまみやすい広口&底浅形が増えたそう。
微妙なフォルムにも日本人の生活の変遷が見えるのです。
おひつ
別名びつ、おはち。ごはんを釜から写して保管しておく容器のこと。炊飯器が普及する前は炊き上がったごはんをここに入れて食卓に運ぶのが食事時の光景でした。
ごはんの余分な水分を吸収するので冷めてもふっくらおいしい、と近頃再び脚光。白木で作られたもの以外に、電子レンジで温めることができるセラミック製なども登場しています。
土鍋
お米をより美味しく食べたいというごはん好きに後押しされ、ここ数年、ブームになっている炊飯土鍋。丸い鍋底全体でじわっとゆっくり米に熱を伝えるので、ふっくらとお米一粒一粒が立っていくのだそう。
火を入れてから約30分で食べられるのも魅力のひとつ。炊きたてのあつあつごはんのおいしさを堪能できます。
しゃもじ、お箸
ごはんをすくったり、混ぜたりするためのしゃもじ、ごはんを食べる時に使うお箸は、食事に欠かせない道具です。東アジア地域で使用されているお箸ですが、日本で食事の際に使うようになったのは聖徳太子が最初だという説も。
それまでは手づかみで食べるのが普通でしたが、隋からの客人の前で手づかみは行儀が悪いと考えてお箸が使われるようになりました。
現在は輪島塗や若狭塗などの塗り橋、夫婦箸などさまざまな箸があります。
わら
水を吸い込むので雨よけができる、熱を逃しにくい、柔らかくすると自由に曲げたり、より合わせたりできる。これは、お米を収穫した後の稲の茎部分=わらの性質です。
この特徴を活かして昔の人々は、わらを生活道具の中に上手に取り入れていました。米俵に、わらぶき屋根、わらじ、わら合羽(みの)、わら帽子(かさ)、わら長靴など、思い浮かぶものでも生活全般!
捨てることなく、無駄にすることなく、再利用していたのです。
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